「自己中」VS「自己犠牲」どちらが幸せな人生か?あなたはどっちを選ぶ?

世の中には2つの意見があります。


それは

自己中に楽しく生きた方が良い
自己犠牲で社会貢献に生きるべきだ

という意見です。

 

あなたはどちらの意見を持っていますか?
どちらの生き方を選択しているでしょうか?
どっちを選べば幸福な人生、楽しい人生を獲得することができるのか?

 

今回はこれについて解説していきます。

 

「自己中」VS「自己犠牲」

 

「自己中」と「自己犠牲」の意味を理解する

自己中と自己犠牲の意味は言われなくてもわかっていると思いますが、
今一度ここで考えてみましょう。

まずは自己中について。

自己中・・自己中心的。何事も自分中心で、他人には考えが及ばないさまをいう。
      自分勝手、利己的ともいう。


対して自己犠牲は

自己犠牲・・何らかの目的や他者のために自己の時間、労力、生命を捧げること
      利他的ともいう。

という意味になります。

 

それぞれの意見を極めてポップでいうと

自己中人間
自己中人間
他人は関係ねぇよ。自分さえ良ければいいんだ!

自己犠牲人間
自己犠牲人間
本当はやりたくないんだけど、あの人のためにはしょうがない。

となります。

 

仕事やプライベート、
あらゆる場面で自己中的な人と自己犠牲的な人は
理解し合えず、お互いに対して不満を持ち合うことも多々。

一体なぜでしょうか?

ではこの2つのタイプの特徴を
もう少し詳しくみていきたいと思います。

 

自己中的な人と自己犠牲的な人の特徴

自己中的な考えを持つタイプ。
自己犠牲な考えを持つタイプ。

それぞれの思考や行動パターンの傾向の特徴をあげてみます。

まずは自己中から。

<自己中タイプの傾向>

  • 自分の人生を他人のために生きたくない
  • 自分だけ楽しければそれでいい
  • 他人が損をしても自分さえ得すればいい
  • 気分で人と接する
  • 人を振り回す
  • 自分に都合の良い解釈しかしない

 

続いて自己犠牲タイプの傾向です。

<自己犠牲タイプの傾向>

  • 自分の言いたいことを我慢する
  • 自分のことしか考えてないヤツが嫌い
  • 他人からのお願いを無理してでも受け入れる
  • 頼みごとを断れない
  • 他人の意見を優先する
  • 人に尽くして自分はストレスが溜まる


このように正反対の特徴を持っているとも言えます。

 

同じ人間なのにこのような違いが生まれるのは一体なぜ?

生まれつき脳の構造の問題?
育ってきた環境?

これについてとある脳科学の研究を紹介します。

 

利己主義と利他主義では脳の構造が違う

アビゲイル・マーシュというアメリカの学者が
「人が利他的行動をする理由」を脳科学的に研究した結果があります。

詳しくは以下のリンクでも見ることができます。
TED/人が利他的になる理由

 

「サイコパス」と「並外れた利他主義者」を比較した研究

世の中には見ず知らずの赤の他人を救おうとする
「並外れた利他主義」な人間がいます。


例えば

  • 車にひかれそうな赤の他人を命がけで助ける
  • 火事で家に取り残されてる赤の他人を助けに行く
  • 自分の腎臓を赤の他人に提供する

 

自発的な行動で自分の命を危険にさらし、
大きなリスクだけど、自分には利益が一切ない。

純粋な人助けのためだけに行動をする人たちのことです。


この「並外れた利他主義者」の脳は
他の人と比べて何が違うのか?

 

その真相を解明するためにマーシュさんがまず行ったこと。

それは
「並外れた利他主義者」とは正反対の「サイコパス」の脳を調べることです。


「サイコパス」というのは
冷酷で思いやりの欠如した
遺伝子的要因による発達障害の1つです。

サイコパスには共感能力が欠如しており、
他人の気持ちが理解できないため、
反社会的で凶悪な行動をとる傾向にあります。


「サイコパス」を研究した結果、わかったことは3つありました。

  1. 他人が怯えた表情を認知するのが困難
  2. 怯えた表情を認知する脳の扁桃体が反応しにくい
  3. 扁桃体が平均より約20%小さい


「他人が怯えた表情」というのは、
他人が窮地に追いやられた時や苦痛な状態の時に現れるサインです。

通常の人間であれば、
「他人が怯えた表情」を認知しそれに共感することで、
同情や助けたいという気持ちが湧いてくるのですが
サイコパスには他人が怯えた表情をしていることがわからないのです。

 

サイコパスには「他人の怯えた表情」を検知する扁桃体の反応が弱く、
扁桃体の大きさも平均より小さいことが研究から明らかになりました。

扁桃体ってなに?

脳の側頭葉内側の奥に存在する、アーモンド形の神経細胞の集まり。
恐怖や不安を感じたときなど、情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つ。

 

サイコパスの脳の特徴が明らかになったら、
今度は本題です。

並外れた利他主義者の脳は一体どうなっているのか?

 

研究結果はサイコパスとは正反対のものでした

  1. 他人が怯えた表情の時、扁桃体が強く反応する
  2. 扁桃体が平均より約8%大きい

 

つまり「並外れた利他主義者」は、
脳の扁桃体が他の人より強く反応し、その大きさも大きい。

 

研究結果を総合すると
この世には思いやりの連続体のようなものが存在し、

以下のグラフのような
右端には並外れた利他主義、左端には強いサイコパスが
存在しているということです。

 

ここで本題だった
「自己中と自己犠牲どっちが幸せ?」
というテーマを考えてみると
1つの疑問が浮かび上がります。


それは
「並外れた利他主義者は自己”犠牲”の気持ちを持って行動しているのか?」
という疑問です。

 

「自分が犠牲になっている」という感覚があるのとないのでは
幸福な人生を左右する大きな問題になります。

 

 

並外れた利他主義者は”自己犠牲”なのか?

この研究でマーシュさんは
「並外れた利他主義者」の人をこう分析しています。

「自己中心性が欠落しており、自分も他人も境界がないため、自分を助けることも他人を助けることも全く同じ感覚でしかない。」


ここから言えることは
「波外れた利他主義者」は自己を犠牲にしているという感覚は持っておらず、
純粋に人のために行動し、純粋に人の役に立ちたいと思い、
世の中に貢献できることに対して喜びを感じているということです。

人間は社会や他人に貢献することに
喜びを感じる本能を備えている生き物でもあります。

それは犠牲心とは違い、
「人の役に立ちたい」という本能から湧き上がるものです。

では、
なぜ多くの人は自分の利他的行動を自己犠牲だと感じてしまうのか?

ここで一つのデータを紹介したいと思います。

 

富と利他的行動の関係

富と利他的行動について研究したデータがあります。

このグラフは
縦軸が利他的行動、
横軸が富(豊かさ、生活水準)
のことを指しています。

このデータから言えることは

社会が豊かで生活水準が上がると
人々は自分の外へ注意を向け始め、
利他的行動が増えるということです。

 

もちろん
月収30万で豊かだと感じる人もいれば
貧しいと感じる人もいるので
利他的行動に移行するポイントは人それぞれですが、
豊かになればなるほど利他的行動をする人が自然と増えるということです。

これは自己犠牲を説明するための
重要なデータではないかと僕は思っています。

 

自分が満たされていないから自己犠牲に感じる

多くの人が利他的行動を自己犠牲だと感じてしまうのは、
”自分が満たされていない状態で利他的行動をするから”です。

先ほどのグラフでもわかるように
人は自分が満足されない状態で利他的行動には移せません。

自己が満たされていない状態で
無理やり利他的行動をしようとするから
ミスマッチになり、犠牲心が生まれてしまうのです。

自己犠牲の行動はエネルギーを消耗し、
人生を疲弊させるものなのでやめた方がいいです。

 

「まずは自己中に生きる。そして利他的に生きる」

ここまでの情報があれば今回の記事のテーマ
「自己中と自己犠牲、どっちで生きるのが幸せか?」
という問いにも、ある程度の回答が出せるのではないかと思います。

それは

「まずは”自己中”に生きる。そして”利他的”に生きる」

ということです。

 

自分の収入が低いのに、海外の貧しい国に寄付はできません。
心の余裕がないのに他人のことを気にかけることはできません。

まずは自分を満たすべく
どんな側面(経済的、精神的)からでもいいから
自分に余裕を作ることが大事です。

自分に余裕がない限り、利他的行動は自分を犠牲にするものになります。

 

貧しい人たちのために活動し世界にも大きく影響を与えた
マザーテレサはある時、
「マザー、世界平和のために私は何ができるのでしょうか?」
と質問されたそうです。

それに対しマザーテレサはこう答えました。

世界平和のためにできることですか?
家に帰って家族を愛してあげてください。


これだけ世界のために利他的行動をしてきた人でさえ、
まずはもっと身内を愛せと言っています。

 

この知識は
自己中な人と対面した時に使えたりもします。

会社の上司や友人など自己中な人と会ってイライラした時、
「この人はまだ他者貢献のレベルに達してない余裕がない人なんだ。」
と思うことができれば余計な腹を立てる必要がなくなります。

ぜひ使ってみてください。

 

「自己中と自己犠牲、どっちが幸せ?」
というテーマで解説しました。

もちろん、これが唯一の正解ではなく
あくまで僕自身の考え方なので共感できるできないは人それぞれです。

皆さんはどう思ったでしょうか?

少しでも参考になれば幸いです。

 

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