多くの人が勘違いしているモチベーションの真実【モチベーションを上げる方法】


「勉強するモチベーションが上がらない」
「仕事を頑張りたいけどモチベーションが上がらない」
「達成したい目標に向けた行動にモチベが湧かない」
「仲間や部下のモチベーションを上げたい」
といった方へモチベーションを上げる方法について解説します。

勉強や仕事、新しいチャレンジなど何かをしようと思った時に、モチベーションが湧かないことは誰にでも経験あると思います。

 

人によってはモチベーションが湧かないのは、

「やりたくないことをやってるからだ」
「モチベーションに頼っていてはダメだ」

という人もいます。

確かにその通りかもしれませんが、
人生やりたいことばかりできるわけではないし、
キツいことやしんどい方を選ばないといけない時もあります。

特に、何か新しいことにチャレンジしようとするとき、
人間にはホメオスタシスという機能が働き、
いつもの習慣とは違うことを拒もうとします。

本来やりたいことだったとしても
今までの習慣になければ脳が拒否してきます。

 

そんなときでもしっかり自分をマネジメントし、
モチベーションを上げる、もしくはキープすることができれば、
毎日充実感と楽しさを感じながら活動できます。


今回はそんなモチベーションを上げる方法について解説します。

 

モチベーションとは?

モチベーションとは
「やる気」「動機づけ」「意欲」といった意味で使われます。

親に言われて渋々勉強している人と
「東大に行きたい!」と思って勉強する人では、
後者の方がモチベーションが高いと言えます。

父親から野球をやらされている人と
野球が楽しくてやっている人とでは、
後者の方がモチベーションは高いと言えます。

 

そして、
モチベーションが高い人の方が
やる気、意欲が高いという意味なので、
能力の開花という視点で考えてもモチベーションが低い人より勝っています。

そしてモチベーションには2種類存在します。

 

 

モチベーションには2種類ある

モチベーションには2種類あります。

・外的モチベーション
・内的モチベーション

この2つです。

 

外的モチベーションとは、

「達成した時に得られる報酬のために湧いてくるモチベーション」

のことです。

「テストでいい点数を取ったらゲームを買ってあげる」
といったような褒美や報酬を目当てにしたモチベーションです。

また、名誉や権力、名声といったのも外的モチベーションに当てはまります。

 

一方、内的モチベーションとは、

「自分の興味関心といった自分の中から湧いてくるモチベーション」

のことです。

「楽しい」「モテたい」「上手になりたい」「できるようになりたい」「知りたい」といった自分の心の充足感を満たすモチベーションです。


なので仮に、
起業家の人に「なぜ起業したのですか?」と質問した時、
「お金持ちになりたかったから」と言えば外的モチベーション。
「ビジネスというものに興味があった」と言えば内的モチベーションになります。

 

同じ立場でも動機は全く違います。

これが外的モチベーションと内的モチベーションの違いです。

 

 

内的モチベーションの方が強力かつ長期継続的


どちらのモチベーションが良いのかは一概に言えません。

すごく貧乏な人に内的モチベーションを大事にしろとも言えませんし、
まずは、生活を安定させるために外的モチベーションに従って行動した方が良い場合もあります。

ですが、
多くの日本人の人は最低限の生活ができているし、
すごくお金に困っているというわけでもないと思います。

特にこれを読んでいる方というのは、
それなりの生活ができていて、
向上心の高い人がほとんどだと思います。

 

そういった人たちは、
「内的モチベーション」を求めた方が良いと思います。

外的モチベーションは、
報酬を得るためにどんなにそのプロセス(過程)がつまらなくても行動しないといけません。

毎月100万得るために、
毎日工場で18時間働く。

これが人生において幸福かどうかと言われれば微妙だと思います。

 

むしろ毎月15万しかもらえないけど、
毎日の仕事がすごく楽しい。

内的モチベーションはプロセス自体も楽しむことができる類のものなので、
長期的に継続できるし人生の幸福感は高いと思います。

特に昔と違い、今の時代は
自分の好きなことを追求してそれを世の中に発信することで、
報酬も得られる時代になりました。

つまり、
内的モチベーションを追求した結果、
本来外的モチベーションで得られるはずだった報酬も得られるようになったということです。

Youtuberはその典型的な例だと思います。

昔であれば、
好きなゲームをやることに何の価値もなかったのが、
今ではYoutubeで発信することでお金が稼げます。

このような形がこれからも拡大していくはずです。

 

「内的モチベーション」と「世の中に貢献できるもの」。

この2つが交わる所を追求することで、
内的欲求と外的欲求どちらも満たすことが可能になります。

「世の中に貢献できるもの」と抽象化して書いているので、
難しそうに聞こえるかもしれませんが些細なことで大丈夫です。

誰かが楽しんでくれる。
誰かが少し元気になる。
誰かの心が少し変わる。
誰かの役に立つ。

内的モチベーションで行動しつつ、
「何か世の中の役に立つことはできないかな?」
を考えてみると外的モチベーションも満たすことができる
キッカケになると思います。

 

内的モチベーションを構成する3つの要素

心理学者のデシという”モチベーション理論の大家”と言われる人が
構築した”自己決定理論”という体系があります。

多くのモチベーション理論はこれをベースに
派生したものだったりします。

この理論は

他人に物事を決められるより自分で決めた方がモチベーションが上がる。
すると、創意工夫するなど積極的な行動をとるようになることで結果への満足度も高まり、仲間や上司もあなたに敬意を払う。


といったものです。

デシも外的動機より内的動機の方がモチベーションは上がると言っています。
むしろ、「外的モチベーションは悪影響だ。」とも言っています。


それは彼が行った実験によって
「実際に外的報酬を得られるとモチベーションは下がる。」
ということがわかったからです。

そんなデシは
内的モチベーション生み出すには3つの欲求があると言っています。

 

自律性(autonomy)

自律性とは自分の価値観や興味に基づいた行動のことです。

人は自らの行動を外的な要因によって強制されるのではなく、
自分自身で選び行動を始めることでこの欲求が満たされます。

上司からあれこれ指示されて仕事をしていると
モチベーションは下がります。

そうではなく、
自分が考え、行動すること。

 

もし部下のモチベーションを上げたいなら
ヒントだけ与えて自分で考え行動させること。

それが自律性を満たすことにつながります。

 

 

有能感(competence)

有能感とは自分はできるという自信のことです。

自分で自分の仕事を「やり遂げることができる」という感覚です。

仕事のレベルが高すぎて、
自分にはできない場合、有能感は持てません。

少し頑張ったら手の届きそうだと感じられた時に、
「有能感」が生まれ、高いモチベーションを維持することができます。

 

もし自分が高いモチベーションを維持しようと思ったら、
どんな難易度であれ、まずは「自分はできる」と思うこと。

そして部下のモチベーションを上げようと思うなら
「自分ならできそう」と思わせてあげること。

これが”有能感”という欲求を満たすことにつながります。

よくモチベーション関連の書籍に書いてある
「自己効力感を高めろ!」「自己肯定感を高めろ!」
と言われるのはこのことを言っています。

 

関係性(relatedness)

関係性とは大切にされている、他者と繋がっているという実感のことです。

「他者と関わりたい」「他人と良い関係を築きたい」
という欲求です。

 

自分勝手な人よりも
誰かのために頑張る人の方が力を発揮します。

それはここで言っている”関係性”という欲求が満たされるからです。

デシは


「真に自分らしくあるということは他者の幸福に対する責任を受け入れることを伴う。」


と言っています。


つまり、
自分らしく生きるためには
他人を幸福にしなければ実現できないということです。

 

他人とつながることで
役に立ったり、助けてもらったり。

そのような関係性がモチベーション向上に結びつきます。

 

以上が3つの詳細です。

自ら決断して「自分はできる」と信じながら行動し誰かのために頑張る。

 

こうすることで内的モチベーションに必要な3つの欲求が高まり、
モチベーションの向上、維持に役立ってくれます。

これがデシの自己決定理論によるモチベーションの全体像です。

 

モチベーションを上げるプチテクニック

モチベーション上げるためには、
先ほどの3つの欲求を満たすことを考えてもらえれば良いです。

ここでは少し具体的な方法について解説していきます。

 

報酬系(自分を「不安定」な状態に置く)

”報酬系”という概念を理解しておくとモチベーションに役立ちます。

これは内的モチベーション、外的モチベーションどちらにも応用できます。

 

人間は報酬をもらった時にドーパミンが出るのではなく、
報酬を予期した時に出ることがわかっています。

つまり、
給料を増やすとモチベーションが上がるのではなく、
増えるかもと予期した時にドーパミンが放出されモチベーションが上がるということです。

言い換えれば、
報酬は得られない方が生きていて楽しいということでもあります。

実際には常に報酬を得られないということではなく、
次々に新しい報酬が見えている状態を脳は求めています。

 

だから、
自分を常に「不安定」な状態に置いておける人が
モチベーション高く行動できるのです。

だからこそ、
常に新しいことにチャレンジし、クリアして、
また新しいチャレンジするということが大事です。

 

目標を達成した姿を具体的にイメージする

目標を達成した姿を具体的にイメージすると
モチベーションが上がります。

お金持ちになりたいと漠然と思っても、
行動にモチベーションが湧きません。

「なぜお金が欲しいのか?」
「お金を持った先にどうなりたいのか?」

これを具体的に考える理由は、
外的モチベーションから内的モチベーションに切り替えたいからです。

実際に考えてみると
お金持ちになりたいわけじゃなく、
「自分らしく生きたいだけだった」
「世の中に貢献したいだけだった」
ということが
わかったりします。


そうやって自分が達成したい目標を具体的にイメージすることで
自律性、関係性の欲求が向上し、モチベーションが上がります。

 

自分の感情が湧き立つ言葉や動画を観る

自分の感情が湧き立つ言葉や動画を観ると、
モチベーションが上がります。

スポーツの名場面や偉人の名言などに触れると
キツいときでも頑張ろうと思えます。

 

僕であれば
バートランドラッセルの
「最も強い希望は絶望から生まれる」

アーノルドシュワルツェネッガーの
「この1回を積み重ねるたびに理想の自分に近づく」

また、最近亡くなってしまいましたが、
NBAのスーパースター、コービーブライアントのインタビュー動画などを観るとやる気が上がります。

何か行動を始める前の準備運動として観ると、
自律性や有能感が高められ、行動の質が上がると思います。

 

まとめ

モチベーションを上げる方法ついて解説しました。

モチベーションを上げるためには内的モチベーションにフォーカスすること。

そして内的モチベーションを上げるには

・自律性(autonomy)
・有能感(competence)
・関係性(relatedness)

という3つの欲求を満たすことが大事です。