こんにちは、KAIです。
- 自分の思いが伝わらない
- 伝えたい内容が的確に伝わらない
- 何度言ってもわかってくれない
- 同じことを言っても動いてくれない
- 自分の意図と違うニュアンスで受け取られる
こんな経験をしたことはないでしょうか?
自分の思いや考えが伝わらないと、モヤモヤしてストレスが溜まりますよね。
なんとか改善したいと思うけれど、
という方も多いと思います。
そこで今回は、相手にわかりやすく伝える方法について解説します。
これを読むことで、
相手の心に響く言葉を伝えられる、
相手が「すごくわかりやすい」と感じてくれる、
といった伝え方を知ることができます。
サクっと読めるので、大事なことを書いている最初の30秒だけでも読んでみてください。
目次
話が伝わらない理由は「相手が頭の中でイメージできていない」から

「何度も同じ話をしたのに伝わらない」
「自分の思いや考えが相手の心に届かない」
それは一体なぜでしょうか?
実はそれ、たった1つの理由で説明することができます。
あなたの話が伝わらない理由は、
「相手が頭の中で話の内容をイメージできていない」からです。
あなたの話を聞いている相手が、頭の中で情景が思い浮かべられていないということです。
頭の中でイメージができていないと、
という現象が起こってしまいます。
この2つの現象を少し深掘りしてみましょう。
これを理解することで、どんな話し方をすれば相手に伝わるのかが理解できるようになります。
感情が動かなければ、人は決断や行動をしない
まずは、「相手の感情が動かない」という点です。
人間は、感情が動かないと、何かを選択したり決断することはできません。
行動経済学では当たり前に言われていることですが、人間は「感情で決断をし、理屈で正当化する」生き物です。
どういうことか?
例を用いて説明します。
例えば、あなたが掃除機を買いたいとします。
掃除機を選ぶポイントとして、
が挙げられると思います。
これらのポイントは、機能になるので「理屈」です。
一見、私たちはこの「理屈」を判断材料にして、数多くの掃除機の中からたった1つの掃除機を選んでいるように感じると思います。
ですが、脳内では全く違う働きをしているんです。
実は、あなたが買いたい掃除機は、脳内では既に決まっています。
「価格が安い」「吸引力が高い」という情報は、購入という決断をするためのただの後押しでしかありません。
あなたが「よし!ダイソンの掃除機を買おう!」と思う前に、脳内ではもう既に、決断の電気信号が流れているということです。
不思議ですよね。
でも、色んな研究者が手を変え、品を変え、実験を行っても、結果は変わらないそうです。
この人間の習性から言えることは、いくら論理的にわかりやすく、丁寧に説明したからといって、相手が動いてくれるとは限らないということです。
話の中に感情が動く要素がなければ、相手は行動してくれません。
「あれだけ説明したのに伝わないな~」
「すごくわかりやすく説明したのに行動してくれないな。」
という場合、相手は、”頭の中で理解はしていても、心には響いていない”ということが言えます。
相手の心に響かないということは「伝わらない」という結果に結びついてしまうのです。
人それぞれ言葉の定義が違う
次に「相手に間違った解釈をされてしまう」という点です。
これは、言葉に対する定義が自分と相手で異なることによって発生します。
例えば、今から「犬」を想像してみてください。
思い浮かべましたか?
あなたが思い浮かべた犬は、どんな犬だったでしょうか?
チワワ?
プードル?
ゴールデンレトリバー?
それとも、柴犬?
当たり前ですが、人によってイメージする犬種は違います。
この時点で、「犬」という言葉に対する定義が違っていることがわかります。
定義が違うまま、コミュニケーションを進めると、どこかで食い違いが生じます。
「自分はチワワ」「相手はゴールデンレトリバー」を想像していると、話が噛み合わなくなります。
犬ぐらいのレベルであれば大丈夫かもしれませんが、抽象的な言葉になると、話が噛み合っていないことにすら、気づかなくなる場合もあります。
例えば、「幸せ」という言葉。
Aさんは、「幸せ」を「努力して掴み取るもの」だと思っている。
Bさんは、「幸せ」を「目の前にいくらでも転がっていて、感じ取るもの」だと思っている。
この2人が「幸せになる方法」について議論を交わすと主張が全く噛み合いません。
Aさんの主張:「〇〇という目標を立てて、〇〇の行動をして…」
Bさんの主張:「いや、そんなことしなくても、今ある幸せを感じようよ。」
おそらく交わることはないでしょう。
「幸せを獲得する」ことと「今ある幸せを感じる」ことは、それぞれで別で議論が必要です。
ですが、それに気づかず意見をぶつけ合うことで、水掛け論になってしまうのです。
このように言葉の定義が異なることで、自分と相手でイメージするものが変わり、それがミスコミュニケーションを生み出してしまうのです。
これまでの話を簡単にまとめておきます。
話が伝わらない理由
→「相手が頭の中で話の内容をイメージできていない」
それにより起こる2つの現象
「伝わらない話」を「伝わる話」へ劇的に変化させる5つの方法

では、相手に「伝わる話」をするためには、どのような話し方をすれば良いのでしょうか?
今回は、特に効果の高い5つの方法を紹介します。
- 主張、結論から話す
- 相手がイメージしやすい言葉で話す
- 相手の心に響く言葉を選ぶ
- 繰り返し同じ話をする
- 相手を「聞く姿勢」にさせる
方法①主張、結論から話す
まずは、主張、結論から話すことです。
よく言われていることですが、できている人は意外と少ないのが現実です。
主張や結論から話をすることで、聞き手は全体像を把握でき、安心感が得られます。
主張や結論が先にない話は、聞き手にストレスを与えてしまいます。
「松本人志のすべらない話」というテレビ番組があります。
あの番組でも、芸人さんは必ず「〇〇という話なんですけど…」と結論から話し始めます。
聞き手は、結論から話されることで、その後の話をスムーズに理解することができます。
まずは、自分の主張や結論を明確にし、最初に話すようにしましょう。
方法②相手がイメージしやすい言葉で話す
2つ目は、相手がイメージしやすい言葉で話すことです。
話を聞いた相手が、頭の中で情景が思い浮かぶように話をすることで、臨場感のある話をすることができるようになります。
例を紹介します。
イメージにしにくい例:「宿題をやってくるのを忘れて焦った。」 イメージしやすい例:「宿題をやってくるのを忘れたことに気づいた瞬間、冷や汗が止まらなくなった。」
イメージしにくい例:「ワンピース面白くて、徹夜して読んでしまった。」 イメージしやすい例:「ワンピースが面白くて夢中で読んでいたら、いつの間にか外が明るくなっていた。」
このようにイメージしやすい言葉に変換するだけで、情景がイメージしやすくなり、感情もリアルに伝えることができます。
相手がイメージしやすい言葉を使うだけで、あなたの話はグッと伝わるようになります。
方法③相手の心に響く言葉を選ぶ
3つ目は、相手の心に響く言葉を選ぶことです。
これができる人とできない人とでは、結果(伝わるか伝わらないか)に大きな差が生まれます。
相手の心に響く言葉を話せる人は、
といった現実を得ることができます。
反対に、相手の心に届けられない人は、
といったように、自分にとっても、相手にとっても、寂しい結果になってしまう可能性があります。
できることなら、前者でありたいですよね。
ですが、これには1つ難点があります。
それは、全員に共通して響く言葉なんて存在しないということです。
一人一人性格や特徴は異なりますから、それに応じて響く言葉も一人一人違うのです。
だから、相手の心を打つ言葉を選択できるようになるには、その人の性格を理解することで初めて可能になります。
「え〜そんなの難しいし、できないよ。」
と思うかもしれませんが、そんなことありません。
「性格統計学」という理論をご存知でしょうか?
「性格統計学」とは、相手の性格をタイプ別に分類し、その人に合った伝え方を知ることができる理論体系です。
職場でも、
家庭でも、
子供でも、
恋愛でも、
すべての人間関係で使えます。
これを使ったコミュニケーションをマスターできるようになれば、
円滑なコミュニケーションができ、
人間関係の悩みを圧倒的に減らすことができ、
自分の人生がプラスになります。
「性格統計学」を学ぶ方法は、以下のリンクに書かれています。
「性格統計学」を学んで、相手の心に響く言葉を伝える方法
方法④繰り返し同じ話をする
4つ目は、繰り返し同じ話をすることです。
「それって方法なの?」って思うかもしれませんが、重要なことです。
人間が何かを「わかった」「理解した」という状態になるのは、「自分の過去の記憶と関連づいた時」です。
つまり、記憶している情報量が少ない人ほど、理解力が低く、情報量が多い人ほど、理解力が高いのです。
一度読んだ本を、時間を置いてもう一度読むと「こんなこと書いてあったっけ?」と新しい発見をすることがあると思います。
あれは、1回目の読書で知識が増え、2回目は、その知識をベースに新しいことを理解できるようになったからです。
この原理を「伝える」という視点で見ると、あなたの話が相手に伝わらないのは、相手が過去の記憶と結びついていないからです。
それは、今伝わっていないだけで、相手の知識が増えることで伝わるようになるかもしれません。
だからこそ、繰り返し同じ話をすることが大事になります。
2回、3回と伝えることで理解できるようになる可能性が上がります。
1回目で伝わらないからといって、くじけることなく何度も伝えてあげましょう。
方法⑤相手を「話を聞く姿勢」にさせる
5つ目は、相手を聴く姿勢にさせることです。
相手が聞く姿勢になっていない状態では、どんな話しても相手の頭には残りません。
ところてんのように押し流されてしまいます。
相手にきちんと話を伝えようと思ったら、まずは相手を聞く姿勢にさせることが大切です。
ここでは、「相手を聞く姿勢にさせる方法」を紹介します。
その方法とは、「なんでもない話をする」ということです。
「え?どうゆうこと?」
と思うかもしれませんが、詳しく解説するのでご安心を。
よく学校の先生で授業の冒頭に、授業とは関係のないどうでもいい話をする先生っていませんでしたか?
実は、本題とは関係のないどうでもいい話をすることで、相手を聞く姿勢にさせることができるんです。
これは、脳の認知不協和という機能が関係しています。
(認知不協和=矛盾を感じて、不快に感じてしまうこと)
人間は、他人から自分とは関係のないどうでもいい話をされると、
「なんでこの人は、私にそんな話をするんだろう?」
と認知不協和の状態になります。
すると、脳は、認知不協和を避けようとする習性があるので、なんとかつじつまを合わせようと考え始めます。
そして、脳が行き着く結論は、
「私にわざわざどうでもいい話をするのは、私に価値があって、私に話を聞いて欲しいからだ。」
となるのです。
このように、「なんでもない話」をすることで相手を聞く姿勢にさせることができます。
全ての場面で使うことは難しいかもしれませんが、相手にスイッチを入れたい時には、かなり有効な手法です。
状況に応じて、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ:「伝わらない話」を「伝える話」に変える方法
長くなったので、話をまとめます。
話が伝わらない理由
→「相手が頭の中で話の内容をイメージできていない」
それにより起こる2つの現象
「伝わる話」をする5つの方法
いきなり、全てを満たす必要はありません。
今まで1つもできていなかった人は、1つだけでもいいので取り入れてみてください。
それだけで”伝わる度”は、格段に増すはずです。